子牛は、産まれてすぐ母牛とは別で飼育しますが、子牛には初乳(出産したばかりの母牛の乳)を与えます。初乳には子牛に免疫力を与える成分が含まれており、子牛は初乳を飲むことで細菌やウィルスから身を守ります。子牛はミルクで育て、生後2ヵ月ごろに離乳します(保育期)。
生後13ヶ月前後で最初の種付け(受精)を行い、妊娠、出産し、母牛となります。
離乳から種付けまでの間の牛を育成牛といいます(育成期)。
母牛は、人工授精で妊娠し、子牛を産みます。
妊娠中の母牛は、お腹にいる子牛に栄養を与えることと、乳腺を休めることを目的に、分娩予定日の45日前に搾乳を止め(乾乳期)、分娩後に搾乳を始めます(泌乳期)。
母牛は分娩後、50~70日で発情がくるようにコントロールし、子宮の状態が良ければ人口受精を行い、28日目からエコーにより妊娠鑑定を行います。
このように、母牛は1年に1度分娩し、年間約300日前後搾乳を行います。
母牛の飼育で重要なポイントは、育成の段階に合わせたエサの与え方と、母牛の健康管理です。
エサは、例えば草は1日中食べられる状態にし、母牛の状態に合わせて、穀物飼料の量や配合を変えます。また、朝晩にエサを与える際は、エサの減り具合を観察したり、排せつされた糞の状態を確認することにより、牛の健康状態を把握するなど健康管理も欠かさず行っています。
特に出産前~分娩後30日の母牛の栄養調整、健康管理には気を配ります。
搾乳は、器具などの点検・準備、牛床の清掃、服や手の消毒などから始まります。
搾乳前に「前搾り」という作業を行います。この前搾りは、乳汁に異常がないかを確認したり、病気がないかを確認したりすることを目的に行います。
その後、乳頭の清拭・拭き取り・乾燥を行い、搾乳作業となります。搾乳後も、乳房炎発生を予防するために乳頭消毒を行うなど、衛生面に注意した作業を行っています。
当牧場で飼育している牛の糞から牛糞たい肥を作っています。
牛糞たい肥とは、牛糞を発酵させ微生物によって分解された有機質肥料です。土壌改良を目的に使われることが多く、新鮮な空気や水が通りやすくなり、養分を吸収しやすい状態の土づくりのサポートをしてくれます。
環境にも優しく、匂いもきつくないため、当牧場の牛の飼料作物の栽培などに活用しています。
- 子牛
- 乳牛
- 和牛
- 設備
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生まれた子牛には初乳(出産したばかりの母牛の乳)を与えます。初乳には子牛に免疫力を与える成分が含まれており、子牛は初乳を飲むことで細菌やウィルスから身を守ります。子牛はミルクで育て、生後2ヵ月ごろに離乳します(哺育期)。
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牧場の一日は搾乳から始まります!
搾乳は、『1頭につき1日2回』あります。スタッフは早起きして、牛250頭を3グループに分け、約5時間半をかけて搾乳作業を行います。
親牛の乳搾りだけでなく、パーラーやバルク室の掃除、資材など不足しているものの補充、ベッドの管理、作業記録なども含まれています。 -
牛の食事は『1日3回、朝・昼・夜』
親牛のエサは、基本的に24時間食べられる状態を保ち、次の搾乳に備えます。
特に搾乳後の親牛は空腹度がピーク!搾乳後にたくさん食べられるように準備します。また、エサを与えるのと同時に毎回健康チェックも欠かさず行っています。 -
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牛舎の見回りを行います。
特に分娩の後の親牛は、トラブルが起きやすくなっているため、大きな事故を未然に防ぐために注意が必要です。 -
牛の健康状態を確認するため、獣医の診察があります。
(診療がない日もあります。) -
母牛は人工授精で妊娠し、1年に1度子牛を産みます。
(子牛が無事生まれるまでドキドキしますが、生まれた子牛をみると感動します!)母牛は人工授精で妊娠します。
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和牛の食事は「1日2回朝、夕」。
エサは基本的に24時間食べられる状態を保っています。
エサを与えるのと同時に毎回健康チェックを行っています。 -
獣医師による健康チェックだけでなく、スタッフが牛の様子を定期的に見回ります。
ケガや病気がないか、早めに知ることが母牛にとってストレスのない環境づくりにつながります。 -
牛舎の見回りを行います。
特に分娩の後の親牛は、トラブルが起きやすくなっているため、大きな事故を未然に防ぐために注意が必要です。 -
母牛は人工授精で妊娠し、1年に1度子牛を産みます。
(子牛が無事生まれるまでドキドキしますが、生まれた子牛をみると感動します!) -
和牛から採卵を行い受精卵移植を行います。
母牛は人工授精で妊娠します。
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当牧場は、循環型の酪農を行っているため、飼料も牧場内で栽培します。
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牛糞から牛糞たい肥を作っています
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牛が食べるエサの調合を行います。
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森末牧場で働くスタッフの声
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正社員
めいと(20代)
2016年入社
子牛の仕事はその時の子牛の体調でミルク量などを調節し毎日の計温をチェックし体調が悪い時は治療し気温が低いときは服を着せてあげてるなどの難しい作業ですが、それが出来て良い子牛がセリの市場で高い値段で売られた時の達成感は大変嬉しいものです。
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パート
ひろみ(30代)
2017年入社
牧場では事務員として働いています。酪農という職業に関わることは初めてでわからないことばかりですが、アットホームな環境に助けられ、現場で働いている人たちの仕事への意欲に刺激され充実した日々を送っています。現場で働いている皆さんの力になっていけるように少しずつでも現場のことも知っていけるようにしたいです。毎日、広大な自然と牛さんたちに癒されています!
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正社員
なおみ(30代)
2017年入社
幼いころから動物が好きで、生き物や自然の中で人々の生活を支える職業への憧れをもち続けてきました。当牧場の地域との関わりを大切にしながら、新しい知識・人材を取り入れ成長する姿に惹かれ思い切って転職!とても大きなチャレンジとなりますが、先輩方と一緒に地域に貢献していきたいです!
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はやと(20代)
海外での語学留学を経験し、ボルタリングなどのアウトドア系全般の趣味を持ちながら、無農薬のこだわり野菜づくりも楽しんでいます。酪農は初めてで、森末牧場で働き始めて、牛一頭一頭データ、数値化し管理されていることや、衛生管理が徹底されていて、自分のイメージする「酪農」とのギャップにびっくりしました。早く牧場全体の流れを理解し、多角的に見て考え、仕事ができるようになりたいです。
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ほしのさん(50代)
趣味は釣りで、休日は庭の手入れなどしています。 生き物と触れ合える仕事がしたく、森末牧場に就職しました。 たい肥の運搬から、牛の移動、作業が多岐にわたり、季節によっても作業が変わるので、スタッフ全員とかかわりが持てることと、ずっと同じ作業をすることがないので楽しいです。
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もりくろさん(60代)
趣味は友達と一緒に自転車で40~50キロの距離を走り、美味しい食べ物を食べに行くことで、休日は家で農作業をしています。
いままで工場内で勤務しており、全く違う仕事がしたくて、酪農の仕事につきました。普段はおからの運搬作業を行っていますが、場内の柵が破損した場合など、前職を活かして溶接など修繕作業も行っています。 -
きたがわさん(60代)
趣味は釣りで、休日はテレビを見たり、家の草抜きをしたりのんびりしています。
森末牧場で「機械の運転ができる人材募集」をみて、機械の運転が得意な自分の経験が生かせると思い、就職しました。家から近く、時給も良いので、空き時間で働けること、また特技が生かせていることはやりがいがあります! -
ひでさん(60代)
阪神タイガースが大好き!ダイビングやサッカー観戦も好きです。(ワールドカップで優勝を期待している。)
森末牧場では、和牛、子牛の管理をしています。これまでも酪農などに関わる仕事を県外でしており、香川県に帰ってくることをきっかけに森末牧場で働くことになりました。
分娩から採卵、子牛を大切に育てて、事故がないよう様子が変われば早めに対応するようにしています。
企業情報
会社名 | 有限会社 森末牧場 |
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事業内容 | 酪農業 |
設立 | 平成15年 |
資本金 | 3,000,000円 |
所在地 | 〒769-0315 香川県仲多度郡まんのう町後山13-1 大きな地図で見る |
電話番号 | 0877-89-6144 |
FAX番号 | 0877-57-6115 |
代表者 | 森末 雅美 |
従業員数 | 合計:26名 ・正社員:7名 ・アルバイト・パート:9名 ・外国人特定技能者:3名 ・外国人実習生:7名 ※2023年6月現在 |
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